EeePCの BIOSバックアップ電池を交換する
こちらのページ に掲載している ASUSネットブック(ノートPC) EeePC 1005HAの BIOS、CMOSバックアップ用電池の寿命が尽きたので交換しました。下の画像は交換後の写真で、矢印部分の緑色の丸いのが電池です。
事前に調べていた電池の取付け場所がネットに公開されている情報と大きく違っていたのですが無事交換できました。(2019/04)
電池切れの症状
電池が切れたときの具体的な症状としてはネットブックの電源を入れると下の写真のような BIOSの POST画面が表示されます。
この画面の下方に
BIOS POST :
⋮
Press F1 to Run SETUP
Press F2 to load default values and continue
と表示されているのでファンクションキーF1 を押します。すると下の写真のような BIOSセットアップメニューが表示されます。
表示されている時刻と日付けを見ると
- System Time [00:09:53]
- System Date [Tue 01/01/2002]
となっており初期化されています。このメニュー画面で現在の日時に合わせても、次回起動時にリセットされまた初期値に戻ってしまいます。
これはつまり OSを起動した時も同じように表示されることになるのでパソコンとしては使い物になりません。
電池を交換する
電池の仕様
- 形式:ML1220(ML系コイン形リチウム二次電池)
- 外形寸法:Φ12.5mm, 厚み2.0mm, 0.8g
詳細は こちらへ どうぞ
下の画像は交換する電池の写真です。
Amazonから ケーブル 2PINコネクター付の物を新品で購入しました。
ネットブックの分解
交換のためPC本体を分解する必要があります。作業に際して注意することは
- バッテリーを取り外す
- ACアダプタを取り外す
- 体に帯電した静電気を放電する
くらいでしょうか。下の画像は分解途中の写真です。
事前に用意した道具はプラスとマイナスのドライバーとクレジットカードやICカードなどを作る時に使用するPET素材の板(写真中の白いカード)です。
分解の手順は「1005HA 電池交換」でネット検索すればいくつかの候補が出てくるのでそちらを参照して下さい。
なお、両面テープでガッチリ固定されたキーボードを取り外すため、多少のキズと変形が伴います。復元した後キータッチが変わってしまうのでそこは留意しておいてください。
電池の取付け場所
この作業に際して事前に調べた電池の取付け場所が全く違う場所だったので少し焦りました。まずは下の写真を見てください。
なんと、ご覧のようにマザーボードの裏側に貼り付けてあるではないですか。しかもケーブルはマザーボードとヒートシンクの間を通してある。
写真ではなんとか取り外せそうに見えますが、マザーボードからはモニター用のケーブルやその他のケーブルが繋がっているので工具が使える状況ではありません。
そういう訳で今の電池は残したまま新しい電池を取付けることにしました。下の画像がその写真です。
ファンの横に丁度よいスペースが空いていたので PC本体に両面テープで固定しました。
雑感
事前に調べた情報では、ファンの横あたりに電池がありマザーボードを取り外さなくても交換できていました。
ところが文字通りフタを開けてみると電池は全く違う場所にあり、マザーボードを取り外す羽目になりましたが新電池の取付けはうまくいきました。
新電池の充電を待って正常に動作することを確認できました。
1005HAは新品で購入したのですが製造時期によって電池の場所が違っているようですね。
今回の経験からどうしても旧電池を撤去したい場合はマザーボードの取り外しが必要で、そうでなければ取り外しの必要はないことが分かりました。